『大豆ミート』を徹底分析!
〜購入者の特徴や売れている理由をFOODATAで可視化します〜

FOODATA(フーデータ)は味・栄養・原材料等の食品に関する「商品データ」と、ID-POS・意識・口コミ等の消費者の行動・嗜好に関する「消費者データ」を掛け合わせ、その分析結果をダッシュボードで可視化できるデータ分析ツールです。

多数商品が現れ、様々な市場・カテゴリに定着している「大豆ミート」。今回は大注目の大豆ミートの分析事例をお届けします。
 
①ID-POS分析
今回はチルドのハンバーグやナゲットが属する「洋風食品」のカテゴリーから、肉代替品を使用した製品に絞り込み分析を行います。
直近2年の金額PI値を下記に表示していますが、2022年での好調さが確認されます。同カテゴリ・同期間における出現商品数には大きな変化がなく、各商品の売上が高まっていることが分かります。
 
ID-POS分析イメージ
 
更に下記にて購入者属性を分析します。(濃い赤・濃い青で示される割合が洋風食品カテゴリの金額構成比、薄い青・薄い赤で示される割合が総来店者の金額構成比を表します。)
 
購入者属性イメージ
 
上記①②を比較すると、大豆ミート・肉代替品を使用した商品については、洋風食品全体に対して、50-70代女性の購入割合が顕著に高いことが分かりました。高まる健康意識や食スタイルの変化と、世代間の特徴がID-POSを使用すると浮かび上がってきます。
 
②味覚分析
次に、『ナゲット』に注目し、鶏肉使用と大豆ミート使用での味の違いをみていきます。
 
味覚分析イメージ
 
上記を見比べると、ほぼ味覚分析上に違いがみられないことが分かります!!
改良が繰り返され進化していく新商品も味覚データを用いると、その開発力が可視化されていきます。消費者へのアピール・プロモーションにも上記の様な可視化されたチャートを活用していくのは如何でしょうか。(FOODATAでは食感・香りについても個別に分析リクエストが可能です。)
 
③消費者分析
更に味覚分析を行った2商品につき、消費者調査データも合わせてみていきましょう。
各商品についての購入理由のフリーアンサーをテキストマイニングして纏めてみると、下記結果となりました。
 
<消費者調査・購入理由>
 
消費者調査・購入理由イメージ
 
チキンナゲットと比較すると、大豆ミートを使用したナゲットでは、『ヘルシー』『(環境・健康への)配慮』『(肉と)変わらない』といった特徴的なワードが挙がりました。

実際の消費者回答では「大豆ミートが環境に配慮されているのでそれも魅力」「今は大豆ミートが人気で種類も増えてきたし品質も本物のお肉とそんなに変わらないので買ってる。ヘルシーだし普通に美味しいし子供にも好評。」のように、健康・環境が意識されながらも、肝心な“美味しさ”の観点で肉に劣らない満足感を得ている様子が見えてきました。
 
一方、非購入理由をみると、「大豆ミートというものは、テレビや新聞などで知っていて関心もあるのだが、まだ食べたことがなく不安があるので購入できない。」「今、大豆ミートが話題になっていることは、よく知っているし、興味はあるけれど、初めて試すには少し量が多い気がするので、買うのをためらっている。」と、興味はあるが試せていない・購入に不安がある潜在顧客がいる事も同時に明らかになっています。
小分け・少量でお試しできる商品があれば、これらの消費者ニーズを満たし、自社の売上UPに繋げていくことができるのではないでしょうか。

また、下記喫食シーンの同様の分析では、通常のナゲットでは上がりにくい『ダイエット』のワードが特徴的に出現してきていました。
 
<消費者調査・喫食シーン>
 
消費者調査・喫食シーンイメージ
 
加えて、チキンナゲットではロイヤル・一般ともに頻出する『お弁当』『おつまみ』「子供」というワードが、大豆ミートにおいては出現度が低いことが分かります。
ID-POS/購入者属性の分析で、大豆ミートは50-70代女性がメイン購買層であることが分かりましたが、喫食シーンを広げるアプローチ・施策を打つことで、例えばお弁当が必要となる子供をもつ30-40代への訴求やヘルシーなおつまみとしてのシーン拡大が期待できます。

これらのように各種分析を掛け合わせて、エリア・年代・性別でターゲットを選定し、肉と変わらない味が実現できている定量分析や消費者の潜在ニーズ、新たな喫食シーンをデータの裏付けとともにアピールしていく事で、更なる売上UPが期待できます!

FOODATAではこのような味覚分析や消費者調査、ID-POS・SNS分析などを掛け合わせて、競合分析、商品コンセプトの策定、リニューアル、、、などあらゆる商品企画・開発のフローをサポートしております。
 
今回の大豆ミート商品についての詳細やFOODATA(フーデータ)に関するお問い合わせについては、こちらからご連絡をお願い致します。